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矯正治療開始の前に 歯列矯正のリスクと限界も考えて




矯正治療は細心の注意をはらって行われますが、治療内容にかかわらず、以下に示す「リスク」が起こる可能性があります。矯正治療を開始するかどうかを決定する際には、これらのリスク・限界を理解し、納得してから決定してください。


■矯正治療について
装置装着初期の痛み、食事時の痛み、顎の筋肉や預関節部に痛みや違和感が出ることがあります。
これらの多くは一時的なもので、すぐに慣れるものですが、「痛い」と感じる大きさは個人差があり、これらの不快事項が極めて強く持続する場合は、治療を継続できないことがあります。

  1. 痛み・違和感
    装置装着初期の痛み、食事時の痛み、顎の筋肉や預関節部に痛みや違和感が出ることがあります。
    これらの多くは一時的なもので、すぐに慣れるものですが、「痛い」と感じる大きさは個人差があり、これらの不快事項が極めて強く持続する場合は、治療を継続できないことがあります。

  2. 歯根吸収
    歯の移動に伴い、多かれ少なかれ起こる可能性があります。通常は問題になることはありませんが、著しい歯根吸収が起こった場合は歯を喪失してしまうことがあります。また、著しい歯根吸収が起こった場合や、起こる可能性が高いと判断された場合は、矯正治療を終了し、必要に応じて処置を受けていただくことがあります。

  3. 顎関節
    顎の痛み・顎関節での雑音・開口障容・筋の緊張・めまい・耳の痛みなどが治療中あるいは治療後に起こる可能性があります。
    これらの症状と矯正治療との関係は明確ではなく、歯科的冶療をしていない人でも症状の出現と消失が繰り返されるのが普通です。
    しかし、噛み合わせに対して敏感な患者さんでは、これらの症状が起こりやすいかもしれません。これらの不快事項が極めて強い場合は、矯正治療を一次中断もしくは終了し、顎関節の治療を受けていただくことがあります。

  4. 歯髄失活
    歯の中の神経は、歯槽骨(骨)の中に続いています。通常、歯を移動してもこれらの神経が断裂することはありませんが、稀にこれらの神経の断裂が起こることがあります。その場合、歯髄(歯の神経)が失活し、歯が変色するので、失活歯髄・歯の変色に対する処置を受けていただく必要があります。

  5. 歯根と歯槽骨の癒着
    歯が歯槽骨と癒着している場合は、歯を動かすことができません。癒着が判明した場合は、治療方針の変更を行うことがあります。
    また、場合によっては矯正治療の中断、補綴処置、外科処置を受けていただくことがあります。

  6. 治療内容の変更
    思わしくない顎の骨の成長、悪習癖、患者さんの協力不足、環境の変化など、予測できないさまざまな条件により使用装匿・抜歯部位・抜歯の本数・外科手術など、治療内容を変更する場合があります。また、場合によっては矯正治療を中断する場合があります。

  7. 治療の終了
    歯の移動は、咀嚼槻能や形態上の理由でさまざまな制限を受けます。治療目標の設定および治療の終了については歯科医師の判断に委ねてもらう必要があります。特に、過度な審美的要求、生理的範囲を逸脱すると考えられる要求には応じられない場合があります。

  8. 後戻り
    矯正治療で移動させた歯が、咀嚼筋や舌の機能・習癖により経年的に位置変化を起こすことや、元々あった位置に戻ろうとすることはごく正常な現象です。動的矯正治療終了後、保定装置をきちんと使用することによりこれらの思わしくない変化は減少します。また、矯正治療を受けた、受けていないにかかわらず、加齢によって歯列は変化しますので、矯正治療結果が永久に維持されるというわけではありません。

  9. 矯正治療費
    矯正治療費には、補綴処置、虫歯治療、抜歯などの費用は含まれておりません。


■矯正装置について

  1. アレルギー
    矯正治療に用いる装置や材料に対するアレルギーが判明した場合、矯正治療を中断することがあります。

  2. 矯正装置の誤飲
    矯正治療では、非常に小さな装置を用いるため、突発的に飲み込んだり、気管に吸い込んだりする事故を起こす可能性があります。

  3. 粘膜組織の炎症
    矯正材料、矯正装置によって歯茎や頬粘膜の炎症や損傷が起きることがあります。

■治療への協力度について

  1. 歯肉の病気
    歯磨きが適切な方法と頻度でなされなかった場合、歯ぐきの腫れや感染・炎症などが起こります。
    これらの結果、歯を支えている骨(歯槽骨)や歯ぐきの吸収が起こる可能性があります。特に成人では、歯の移動とともに
    歯周組織(歯肉と歯を支える骨)がついていけない、もしくは吸収することがあります。著しい歯槽骨吸収が認められた場合、
    矯正治療を中断・終了することがあります。また、年齢や体質により、治療終了時に歯と歯ぐきの間に空隙(ブラックトライアングル)
    が生じる場合があります。

  2. 虫歯
    歯磨きが適切な方法と頻度でなされなかった場合、初期虫歯(歯の表面の脱灰に伴い白い斑点が生じる)や虫歯になる可能性があります。
    虫歯が発見された場合、必要な虫歯治療を受けていただきます。著しく虫歯が多い場合、治療を中断・終了することがあります。

  3. 治療期間の延長
    治療期間は、さまざまな理由(体質、患者さんの協力状態など)により、当初の予測よりも遅れる場合があります。
    治療に対する積極的な協力は、治療期間の短縮と治療結果の質の向上につながります。

■その他(個人バリエーションによるもの)

【顔面の成長不全】
顔面の成長のバランスが思わしくなく、顎関節に不調和が生じることがあります。もし、思わしくない成長による問題が大きくなると、歯の移動だけでは機能的・審美的改善を得ることができなくなることがあります。この場合、将来的に外科手術を伴う処置が必要になる可能性があります。

【歯の形態修正・修復治療】
歯の大きさや形は人によってさまざまです。理想的なを噛み合わせを得るために、歯の大きさや形態を修正・修復した方がよいことがあります。

【歯の埋状】
骨の中に歯が埋状して出てこない場合、歯を動かすことが難しい、あるいは不可能なことがあります。このような場合は、外科的に歯を露出させて装置をつけて引き出す(牽引)ことを試みますが、出てこないこともあります。これら、出てこない場合または牽引を試みることができない場合は、埋状歯を抜歯して、人工的な歯で補わねばならないことがあります。

【精神的な問題】
精神的または神経的な問題が発現し、矯正治療を続けることが困難となった場合は、矯正治療を中断し、必要に応じて専門医の診断および治療をうけていただく場合があります。
※上記は起こりうるすべてのリスクと限界について網羅されておらず、その他の問題についても起こることがあります。


 

 

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